藍染

藍は「すくも」という藍草(たで藍)の葉から発酵熟成させた原料をもとに
ふすまや灰汁、酒とともに藍を点て染めたものです。

藍染は糸にコーティングをする様に染料を付着させ、
何度も繰り返す毎に色濃くなり、また糸を丈夫にします。

藍染めの特徴

藍は発熱、消毒、殺菌、冷え性など漢方薬として日本に伝わったといわれます。

縞について

双子縞、かつお縞、矢鱈縞、夫婦縞、牛蒡縞・・・
日本に少なくとも200以上あるという縞柄。
縞木綿は桃山時代、三重の松阪商人がいまのベトナム中部からもたらした
「柳条布」に始まるといわれています。

江戸時代に入り、縞木綿は大流行し、松阪や伊勢の商人が次々と江戸で呉服店を開業して成功を収め、
のちの百貨店に発展しました。

そうして広まった縞木綿は、いまの浜松から三河湾、さらに伊勢などで盛んに織られ、
手織だった作業はやがて自動織機による大量生産に発展。

時代とともに自動織機を使った産業は発動機やオートバイ、そして自動車生産へと大きく変身を遂げ、
YAMAHA、 SUZUKI、HONDA、それにTOYOTAといった日本を代表する企業が生まれました。

一方、中世ヨーロッパの人々にとって、縞は「異端者」を意味しました。

道化師、ピエロのズボンや牢屋に入れられた犯罪者の衣服など、
格子にみたてた縞(ボーダー)で社会から隔離して、邪悪なものから身を守る、という意味があったそうです。

ところが、これをパジャマとして自分で身につけると、
「無防備に寝ているとき、悪魔から身を守ってくれる」縞模様になるのです。
中近東では実際に、縞は「魔除け」を意味するところもあるようです。

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